ゲルニカ読書記

武器にするための読書記録

生き方 (稲盛和夫) を読んで、人間は何のために生きるのか?自分なりに考えてみた。すべては記録され残りつづける。

考えるきっかけ

稲盛和夫さんの生き方を読んだ。すごい思想だと思った。しかしどれぐらい自分のものとして学べたのか疑問に思った。人は何のために生きるとか、といった人生に関わる信条は、他人のを聞いて、そうですよねとすんなり飲み込めるものではないと思う。なのでまずは自分でも考えて言語化してみようと思った。

大前提

人間は何のために生きるのか?という問いへの答えは存在すると信じる

前提

・人間はいつか死ぬ
・人類はいつか滅びる (宇宙自体に寿命がある)

結論

より良い方向を目指し続けるため。

考えたときに出てきたキーワード

・宇宙の終わり
・宇宙の外への記録
・良い/悪い

要約

・宇宙すらいつか終わりを迎えると思うと、人生に意味なんてあるのかと絶望的な気分になる。

・しかし宇宙で起きたことはすべて、宇宙の外のどこかに記録されると信じようと思う。記録されるからすべてに意味がある。

・ではなぜ記録するのか。それは次に活かすためだ。次をより良くするためだ。

・なので人間は、より良い記録を残すために生きる。より良い方向を目指しつづければよいのだ。

以下本編

宇宙もいつか終わりを迎えるのに、人間に生きる意味はあるのか?

誰もが一度は思ったことがあるのではないだろうか。まずはこの問いに答えなければ進めないと気がした。宇宙の終わりの先のことは、論理的にどうこう言える話じゃないので、何を信じたいかという問題になる。僕は宇宙で起きたすべての出来事は、宇宙の外のどこかに記録され残り続けるのだと信じたい。宇宙がはじまって、終わるまでのその過程は無意味なんかではなく、意味があるのだと思いたいからだ。やがて無になるとしても、その過程はすべて記録されている。だから何かしらの意味がある、というのが僕の答えだ。

人生のどんな意味があるのか?

何のために記録されるのか。それは次に活かすためだ。前回はここが良くなかった。だから次はこうすると良くなるかもしれない。という風に良い方向に向かうために記録がされる。
なので人間の生きる意味もそこにある。良い方向に向かうための記録を残すこと。
それはつまり、
・悪かったものが良くなる
・良かったものがさらに良くなる
という記録を残すためであり、それを目指しつづけることだと思う。

良い悪いとは何なのか?

優れた精神、意思をもつことが良いことだと思う。次に活かすのであれば、具体的な結果はあまり意味を持たず、価値があるのは抽象的な部分だ。
では優れた精神、意思とは何か。それは優しさや思いやり、努力し続け怠惰にならない姿勢、自分以外の人を幸せにしようとする気持ちだと思う。なぜならそうだと、心が知っているからだ。人間のそれを求めているからだ。他人の幸せを願う人は好かれるし、嫌がることばかりする人は嫌われる。

まとめ

長くなりすぎず、感情的にもなりすぎず、まとめられたと思う。何が良くて、悪いのかというのはもう少し詰めて考えてみたい。宇宙の外に記録されるというのは今考えてはじめて思いついた。悪くない考え方な気がしている。稲盛さんと比べるとやはり僕の信条はまだまだ未熟で弱いなと感じた。